よくある色のトラブル

4Cグレー

こういうこと
データ不備で特に多いのが、なんちゃってモノクロです。どういうことかと言いますと、見た目はモノクロ(BK1c)なのに、4c分解するとCMYK掛け合わせになっている状態のことです。
C=92.5 M=87.5 Y88.6 K79.6
79.6
このリッチブラックでもない掛け合わせは一体何なのでしょうか?
答はRGBブラックをCMYK分解したときの数値です。
もしも気がつかずに、モノクロ(BK1c)として出力→してしまうとどうなるでしょうか?
79.6%の網で印刷されてしまいます。

なぜこのようなデータが出来てしまうのでしょうか?推測ですが、主な原因は以下の2点だと思われます。

1.IllustratorのカラーモードをRGBカラーで制作してしまった
2.RGBのPDFファイルをIllustratorで開いて制作した

白のオーバープリント

4cデータを1cに直したりする場合にスミ文字を白抜きにしたりしませんか?

そのスミ文字にオーバープリントがかかっているとホワイトオーバープリントが発生します。
つまり文字が見えなくなってしまうのです。Illustratorでは新規ホワイトオブジェクトへのオーバープリントの設定については警告が出ますが、オーバープリント属性のかかったオブジェクトをホワイトに変更しても警告はでません。以前は出力演算時にホワイトオーバープリントを検出し、無効にすることも出来ましたが、現在では透明効果処理の絡みで推奨されていません。


色のトラブルを防ぐには

分版
→是非Illustratorの分版プレビューをご活用ください。

分版プレビューで確認すれば防ぐことができます。