製版というお仕事

製版は印刷データという車の整備士さん

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入稿データは様々なんです
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お客様の望む仕上がりを作ります!
印刷に適したデータと一言で言っても、実際ひとつひとつのデータのあり方はみんな同じではありません。
作られたアプリケーションの種類やバージョン、使用されているフォントなど、制作された環境下によって違いが生まれます。
そんな生まれも育ちも違うデータの中には時には印刷には不都合な事もあったりします。
どうして不都合な事があるかと言うと…  どこででも同じように印刷するには一定のルールが必要だからです。

様々な環境下で作られたデータでも同じように印刷できるようにする為に、時にはルールに基づいた変換をしたり、時には印刷に不都合な事柄を修正したりしています。
私たちのまわりにも様々なルールが存在します。
そういったルールがあるから間違わずに同じ事を再現できたり繰り返せています。
こっちでは上手くいくけれど、こちらでは駄目…
そうならないように印刷ルールに基づいたデータ作りが必要になります。

基本的な印刷ルールは勿論、場合によってはそこに至るまでの細かな差異だったりします。
「えーっ…それくらいイイじゃん。」みたいな事もコンピュータや機械は許してくれない事も多いです。
ですが、そういった細かいルールがあるからこそ印刷という道路は渋滞しないで済んでいます。

その道路に送り出す車に、もしも故障や不具合があっては渋滞や事故の元になってしまいます。
そもそも不具合のある車ですとちゃんと走ってくれません。
ですので製版の仕事というのは「印刷データ」という車がちゃんと走れるか?
故障や事故の原因になりそうな不具合は無いだろうか?

そういった事をひとつひとつチェックし、時には整備をして印刷という道路にデータという車を送り出している整備士のような仕事です。