印刷用紙についての「つやあり」と「つやなし」

印刷用紙の指定
印刷物を頼むときに、最終的に印刷を刷る用紙のことを、きちんと考えを決めていらっしゃる方は意外と少ないです。
印刷物のコンテンツ・デザイン内容は細かく相談にのりながら詳細を詰めていきます。デザインカンプを見ていただいて、最終OK、校了となっていきます。そのあいだには、何回も回数を重ねての校正を取り交わします。メールであったりPDF上に赤字指示をいただいたりして修正を重ねます。
 さて、いよいよ最終段階なって印刷にGOとなるわけですが、その時になっても印刷用紙を決めていないケースが意外と多かったりします。伝えるものの内容によりマチマチですが、チラシやフライヤーのように軽い感覚で情報を消費していくものや、挨拶状のように保存しておいて欲しいものなどにより、印刷用紙のマテリアルを選んでいきます。
 印刷用紙を選んでもらう時にお伝えする言葉として、「光沢のある紙」または「マットな紙」のどちらにしますか?と聞いていることが多くあります。もちろん印刷用紙の銘柄を指定していただければ、見積もりにも反映しやすいですが、印刷物を頼むケースの少ない方には、印刷用紙の銘柄は無縁なものです。そこで我々は用紙の代表格である「コート紙・マット紙・上質紙」を例に挙げることが多いです。どの用紙も見た目には白い紙です。気にかけなければ、大差は感じられないかもしれませんね。

上質紙・・・・メモ用紙やコピー用紙などに使われます。印刷すると色は沈みます。モニターの色よりも暗く感じます。
コート紙・・・光沢感がある。テカテカツルツルしている。モニターで見ている色に近い。
マット紙・・・つやを抑えた用紙です。マット感のマットですので、しっとりとした感じがあります。上質紙よりツヤがあり、コート紙よりはツヤがない感じです。色が少し沈みます。
さらに
ダル系・・・マット紙のようにツヤは抑えていますが、色の発色をコート紙に近づけた発色の良い用紙です。

こんなことを頭に入れておくと良いと思いますので、記しておきます。


九段下・印刷物のコンシェルジュ 陽幸社 社長blog