印刷用紙の豆知識-その参

地球環境に優しい紙

皆さんもご存知の通り「地球温暖化防止」は重要なテーマとなってきています。印刷会社も例外ではありません。印刷に必要な用紙調達のための森林伐採はもちろん、会社から発生する紙ゴミの増加など、どちらも深刻な問題です。
それらを少しでも改善するために、陽幸社でも、環境に優しい用紙(再生紙、非木材紙)の使用や紙ごみの削減や再生紙利用に積極的に取り組んでおります。
ご要望がありましたら、ご相談ください。用紙により向き不向きがありますが、できる限りご要望に合った用紙を提案させていただきます。

★再生紙
再生紙とは、印刷済みまたは加工時に回収した用紙を原料に、配合して作られた用紙のことです。
紙ゴミの有効活用、森林伐採量の削減等に役立ちます。以前は再生紙の配合率で用紙を種別してきましたが、現在古紙の配合率等に関して明確な定義はなく、1%でも混じっていれば「再生紙」となります。

再生紙使用の場合の注意点
○白色度が弱い
原料となる古紙の中には、当然印刷された用紙も含まれています。再生紙を作る際に、これらは漂白をかけるのですが、一般の用紙と比べると、不純物の色が反映されてしまい、表面が濁った色に見えてしまいます。
漂白技術も向上し、通常の用紙と比べて殆ど遜色のない再生紙も増えてきています。

○強度が弱い
用紙は、原料である木材の繊維が複雑に絡み合って構成されています。再生紙は、古紙を再配合するのですが、その際に一度繊維をバラバラ壊してしまいますので、どうしても強度が落ちてしまいます。こちらも、日々改善は加えられています。

★環境対応のマークについて
用紙を選ぶ際に環境対応マークのついてるものを選ぶこともできます。

GAマーク
製紙業界における環境負荷の低減をめざし、環境に配慮した紙をGA(グリーンエイド)シリーズとしてラインナップしています。
※森林認証紙、非木材紙、再生紙、ECFパルプ紙をはじめ、環境負荷の低減に寄与する紙が含まれています。
 用紙の名前自体にGAという名前が含まれている用紙もあります。

FSCマーク
※森林認証紙とは
生態系保全や自然保全の観点から正しく適切に管理された森林を審査し認証する「森林認証制度」のもと、認証された森林由来の樹木を原料にした紙が「森林認証紙」として認められています。


地球環境の為、用途に合わせ再生用紙や環境対応マーク付きの用紙を積極的に選んでいきたいところです。