10月17日 外国人実習生 受け入れ問題の闇

外国人技能実習生の問題
今朝の新聞で外国人技能実習生の問題について、
一面で大きく取り上げられていました。
弱い立場をいいことに、安い賃金でコキ使う日本の受け入れ企業が後を絶たないとのことでした。
なんとも悲しい話です。
昔、東南アジアから若い女性が騙され、
日本の風俗店に売られてくることが社会問題化されていました。
当時の東南アジアの貧困層から見ると、
日本はパラダイスと見え、「憧れ」を持って海を渡ったのに、
着いてみると酷い仕打ちに合っていた訳です。
ただ、当時これらを行っていたのは、一部のブラックな連中です。一般の社会とは異なっていました。
普通の一般企業が加害者になる日本経済の闇
ところが、今回の技能実習生の問題ですが、
これは普通の一般企業が行っているところに、怖い日本経済の「闇」を感じます。
新聞によると規定の賃金は時給1,100円だったのが、
実際には月6万くらいしか貰えなかったり、
朝8時から翌午前3時まで働かせ、残業代はたった1時間しか払わなかったり、耳を疑うような状態です。
また技能実習生は受入企業が待遇が悪いので別の企業にと、
乗り変えることは出来ません。
彼らはその悪行を証明する術を知らないので、
泣き寝入りか脱走しかなく、それが外国人労働者の犯罪にも繋がっている事実があります。
現に私の地元でもベトナム人の若者が強盗した事件が起こりました。
その部分だけ切り取ると「外国人は怖い」という話になってしまいますが、これもタコ部屋から脱走した技能実習生だったようです。
最近「自分さえ儲かればいい」という風潮を随所に感じることがあります。
長く景気が停滞し、生き残りに厳しい社会情勢が背景にあるのかと思いますが、
私は日本人の根幹にあった「強きを挫き弱きを助ける」精神を消さずにいたいと思います。
