7月11日 選挙用ポスター

7月2日に東京都議会議員選挙が行われました。
選挙結果に関しては報道機関にお任せいたします。
弊社は印刷物を扱っていますので今回は選挙用のポスターに注目してみます。


選挙期間中は町のいたるところに候補者の写真や政党名、名前入りのポスターを見かけます。
選挙用のポスターは野外での掲載を主目的としているため通常の印刷とは異なる作り方になります。


●用紙について
通常の印刷は木材パルプベースの用紙を使用していますが、雨にぬれることを前提に作られている印刷物は合成樹脂(プラスチックが主原料)を使用します。
水にぬれても強度や形状の変化が少ないのが特徴です。インクが乾きにくい、値段が高価など欠点も存在しますが、品質にかかわる部分です。


●印刷について
先ほど申しあげたインクが乾きにくいという欠点を補うためUV印刷を使用します。
こちらは紫外線に反応して固まるUVインクを使用します。通常の印刷工程の後に紫外線(UV)照射ユニットがあり、通常半日以上かかる乾燥期間を待たずに後加工を行える印刷です。
合成樹脂を使用した印刷は特に乾燥時間が長いため印刷工程を短縮するために必要となります。


オフセット印刷に比べ、UV印刷は色の再現性や仕上がりの光沢性が若干劣るなど欠点もありますが、時間の短縮というメリットが大きいため、短納期化に合わせてUV印刷機の使用が増えています。
選挙ポスターは掲載期間が限られているためそれほどではありませんが、野外に長期間掲載するポスターなどの印刷物は退色を防ぐため耐光インキ等も使用することがあります。

野外での使用を目的とした印刷物に関しても弊社までお気軽にお問い合わせください。


株式会社陽幸社 スタッフブログ(ビジネスブログ)