6月13日 ソフトの対応バージョン

先日、電車の中で若い男女が話しているのが偶然聞こえてきました。
どうやらデザイン系の学生さんなのか?
はたまたご自分で同人誌等を描いてらっしゃる方達なのか?
印刷会社へのデータの渡し方を男性が女性にお話ししているようでした。

男性『基本、クラシックでデータは渡したほうがいいよ!
僕なんてイラストレーター9で入稿してるよ。
新しいソフト(←※CCの事だと思われる)だと印刷会社が対応してないから、
古い方が間違いないよ!
クラシック最強だよ!』

え〜と。。。(^^;)

基本、ほとんどの現場は最新のソフトに対応出来るようになっています。
それも設備投資の一部ですので。
ただし、出たばかりの新しいソフトなんであれ初期不良などもあります。
そのため細かいバグなどを修正するバッチやアップグレードされたサブ・バージョンが常にリリースされています。
ですので新しいバージョンは確かにいかなる不具合が生じるかわからない点があります。
作成ソフトだけでなくRIP環境が対応しているかもあり、
以前のバージョンでは問題なく使用できてもアップグレードにその他の環境が対応しきれていない事もあります。

一方クラシック環境は経年とともに対応出来なくなってきます。
漢字Talk時代などの古いマックOSはもはや絶滅していると思いますし、
OS X(10)以前のクラシック環境も同じです。
現存しているマシンのみだと思われます。
またRIP環境のワークフローの変化もあります。

環境に左右されにくいPDFにも一般にはPDF X-1aやPDF-X4があります。
昨今の透明効果(ドロップシャドウや乗算など、前面の絵柄が背面に乗っかってくるような効果)の事もあり
PDF X-1a形式は透明部分に分割が生じるため、PDF-X4が望ましいと思います。

結論から言うと極端に古くもなく、極端に最新でもなく
リリースされてから少したって一般的なバージョンがいいかと思います。
最終的に様々な不具合を発見するのは人間の目視になりますので、
これまでの経験が大事になってくるからです。
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