5月31日 濃度オーバー

株式会社陽幸社 スタッフブログ(ビジネスブログ)

濃度オーバーについて


CMYKの合計数値が高くなってしまう。このような事を『濃度オーバー』といいます。


CMYK各色の合計が400%となる「四色ベタ」にしたり、合計数値が高すぎると、

掛け合わせの濃度が濃くなり、許容量を超えた大量のインキが紙に印刷されること

なります。


そうすると印刷後のインキが乾燥できずに 、重なり合った用紙に汚れのように付着して

しまい裏移りが起きてしまうのです


紙の種類や厚みによってインクの乾きやすさは異なりますが、掛け合わせの合計がコート

紙なら350%以内、マット系用紙・上質紙なら310%以内に収まる濃度であれば、裏移りを

予防することができます


印刷時のトラブルの一つこの裏移りを防ぐため、お預かりした入稿データに360%以上

掛け合わせで色が設定されていた場合こちらの判断にて色調整をさせていただくこ

とがあります。 


この色調整によって、印刷物の色合いが多少変化することもありますがご了承ください。


また、元はRGBで作られていたデータを途中でCMYKに変換すると、

 アプリケーションの設定によって自動的にRGBの黒がリッチブラック

 に変換され、CMYKの掛け合わせが濃くなってしまう場合があります

 のでご注意ください。


スウォッチパレットにあります『レジストレーションカラー』は、「四色ベタ」と同じ設定になり

ますので、トンボ以外にレジストレーションは使用しないでください。