濃度オーバーについて
CMYKの合計数値が高くなってしまう。このような事を『濃度オーバー』といいます。
CMYK各色の合計が400%となる「四色ベタ」にしたり、合計数値が高すぎると、
掛け合わせの濃度が濃くなり、許容量を超えた大量のインキが紙に印刷されること
になります。
そうすると印刷後のインキが乾燥できずに 、重なり合った用紙に汚れのように付着して
しまい裏移りが起きてしまうのです。
紙の種類や厚みによってインクの乾きやすさは異なりますが、掛け合わせの合計がコート
紙なら350%以内、マット系用紙・上質紙なら310%以内に収まる濃度であれば、裏移りを
予防することができます。
印刷時のトラブルの一つこの裏移りを防ぐため、お預かりした入稿データに360%以上
の掛け合わせで色が設定されていた場合、こちらの判断にて色調整をさせていただくこ
とがあります。
この色調整によって、印刷物の色合いが多少変化することもありますがご了承ください。
※また、元はRGBで作られていたデータを途中でCMYKに変換すると、
アプリケーションの設定によって自動的にRGBの黒がリッチブラック
に変換され、CMYKの掛け合わせが濃くなってしまう場合があります
のでご注意ください。
スウォッチパレットにあります『レジストレーションカラー』は、「四色ベタ」と同じ設定になり
ますので、トンボ以外にレジストレーションは使用しないでください。