5月15日 色の表現は十人十色

株式会社陽幸社 スタッフブログ(ビジネスブログ)
本日のご相談の中に、「場所によって色の見え方が違うから困るよね」
というお話がでました。

同じ色のはずなのに、どうして違って見えてしまうのでしょう?


色の見え方はいろいろな条件によって左右されてしまいます。

1、光源の違い
 太陽光・蛍光灯・白熱電灯など、それぞれ照明光源の違いによって同じ色でも違う色に
 見えてしまいます。

2、背景の違い
 例えば同じ物を、明るい背景の前に置いた時に見るのと、暗い背景の前に置いた時に見るのを
 比べるとくすんだ感じに見えてしまいます。
 これは色の”対比効果”といわれるもので、色を正確に判断するには難しいです。

3、方向の違い
 色を正しく伝えるためには、見る方向も一定にすることが望ましいです。光の当たる方向
 (照明光源の位置・角度)が違っていても、色の見え方は変わってきます。

4、見る人(観察者)の違い
 色を判断する場合、人間の目の感度に個人差があります。色覚が正常だとされている人でも
 ほとんどが赤色か青色にわずかにですが感度が偏るそうです。また、年齢からくる視力の変化
 もあり、見る人の目の違いによっても色の見え方は変わります。

5、大きさ(面積)の違い
 小さな色見本でみた壁紙も、実際に壁に貼ったサイズで見ると、少し派手だなとか、イメージと
 違ったりすることがあります。面積の大きい色は、小さい色に比べて明るく鮮やかに見えてしま
 う傾向にあります。これを”面積効果”といいます。


以上の事を踏まえて、色を観察する条件を決めておくと色のトラブルも解消しますし、色のコミュニ
ケーションもスムーズに正確になっていくのではないでしょうか。


株式会社陽幸社では、一般蛍光灯と色評価用蛍光灯を場所によって設置し、見る人の環境にも
配慮してデータづくりもいたします。

お気軽にご相談ください。