本日のご相談の中に、「場所によって色の見え方が違うから困るよね」
というお話がでました。
色の見え方はいろいろな条件によって左右されてしまいます。
1、光源の違い
太陽光・蛍光灯・白熱電灯など、それぞれ照明光源の違いによって同じ色でも違う色に
見えてしまいます。
2、背景の違い
例えば同じ物を、明るい背景の前に置いた時に見るのと、暗い背景の前に置いた時に見るのを
比べるとくすんだ感じに見えてしまいます。
これは色の”対比効果”といわれるもので、色を正確に判断するには難しいです。
3、方向の違い
色を正しく伝えるためには、見る方向も一定にすることが望ましいです。光の当たる方向
(照明光源の位置・角度)が違っていても、色の見え方は変わってきます。
4、見る人(観察者)の違い
色を判断する場合、人間の目の感度に個人差があります。色覚が正常だとされている人でも
ほとんどが赤色か青色にわずかにですが感度が偏るそうです。また、年齢からくる視力の変化
もあり、見る人の目の違いによっても色の見え方は変わります。
5、大きさ(面積)の違い
小さな色見本でみた壁紙も、実際に壁に貼ったサイズで見ると、少し派手だなとか、イメージと
違ったりすることがあります。面積の大きい色は、小さい色に比べて明るく鮮やかに見えてしま
う傾向にあります。これを”面積効果”といいます。
以上の事を踏まえて、色を観察する条件を決めておくと色のトラブルも解消しますし、色のコミュニ
ケーションもスムーズに正確になっていくのではないでしょうか。
株式会社陽幸社では、一般蛍光灯と色評価用蛍光灯を場所によって設置し、見る人の環境にも
配慮してデータづくりもいたします。
お気軽にご相談ください。