OutlinePDFとOutlinePDF-Advance

OutlinePDFとOutlinePDF-A dvance

製版担当Staff_H
outlinepdfadvance-21
作業手順



コンピュータはプリンターとページ記述言語というコンピュータ言語を用いて通信し、
コンピュータが送った記述言語をプリンター側で解析・再現しプリントしています。

そのページ記述言語のひとつがAdobe社が開発したPostScriptです。多くのプリンターはメーカー各々独自のページ記述言語を用いて、そのメーカー製のプリンターに使用しています。
その為、使用するプリンターが変わればページ記述言語も変わり同じデータでも再現性に違いが生まれる原因にもなっていました。

Apple社はMacintosh専用のレーザープリンターにはプリンタメーカー由来のページ記述言語ではないPostScriptを採用しました。
それがやがてDTPの発展普及と共にPostScriptは印刷現場でのページ記述言語の主流となっていきました。

そのPostScriptを発展応用したものがPDF(Portable Document Format)というドキュメントです。
PDFはドキュメントとすることでレイアウト情報や文字情報を含み、OSのプラットフォーム(MacやWindowsなど)の違いでも同じレイアウトでの閲覧や印刷ができるようになりました。

そのPDFにも形式やバージョン等種類は様々あり、例えばそれは犬にも犬種があるようにそれぞれ見た目や性格、得意とする能力が違うようなものです。
その中で現在の印刷現場で用いられるPDFは主にPDF/X形式のうちPDF/X-1aとPDF/X-4です。

製版・印刷現場でも入稿データからPDFを書き出し、RIP(ラスターイメージプロセッサ)機を経由して変換が行われたのちに各種出力デバイス(CTPプレートセッターやインクジェットプリンターなど)に送られています。

RIP処理をすることで印刷現場ワークフロー内用の変換処理を施し、出力デバイス側への再現性を統一したPDFで最終的な下版データとしています。
OutlinePDFとは大日本スクリーン製のRIP機「Trueflow(トゥルーフロー)」で変換処理された下版用PDFの事です。その変換処理の一環として使用フォントはアウトライン化され、また透明処理は複数のオブジェクトに分割拡張されていました。
そしてOutlinePDFの上位バージョンとなるのがOutlinPDF-Advanceです。

PDF1.4以降に対応し、変換時にAPPE(アドビPDFプリントエンジン)を用いた
レンダリングによって、分割されない高品質なグラデーション描画や透明効果を保持、
またOpenTypeフォント等へのフォント対応の拡大による使用フォントの属性保持(埋め込み)、
線分処理のアウトライン化により高品質なワークフローを実現しています。