5月10日 印刷会社が必ず色校正を行うABC・・・

色校正とは

バッチリ校正を行って、誤植チェックも行い、クライアントのOKもらって、印刷も完了!

「あれ?この色変じゃない?もっと鮮やかな色じゃないと困るよ!刷りなおして・・・!」

印刷会社の担当者であれば、そんなことはないとは思いますが、DTPデザイナーだとあり得る話です。

作成したデータと仕上がった印刷物の最終的な色味をチェックして、認識ズレをなくす校正のことを色校正と言います。

印刷物は、完成したデータを使って、印刷物を作ります。多い場合は何十万枚もの印刷物ができあがります。

もし色校正を行わなで、印刷物の色に違いがでてしまい、それがクレームに繋がってしまうこともありますし、最悪刷り直しということもあり得ます。
 
 

A.モニタの色が正しいとは限らない

印刷データを作成したパソコンのディスプレイで見ている色が、そのまま印刷されて出てくるわけではありません。

印刷物モニターは、色を表現する仕組みが全く異なりますし、モニターによっても、再現できる色が異なります。

パソコン、スマホなどのモニターでみたときの発色方式(RGB)と印刷物でみた時の発色方式(CMYK)では全然違います。

このRGBとCMYKの発色方式の違いがあるため、印刷物で色を確認しなければいけません。
色校正
 
 
印刷会社

B.印刷用紙と印刷方式よって色の見え方が異なる

同じデータを使用しても、プリンタ出力と色校正後の本刷では、色味が大きく異なります。

また、使う印刷用紙の種類や厚さによっても、色味を含めた印刷結果は違ってきます。

そのため、本刷と同じ用紙を使い、同じ印刷方式で刷る色校正が必要になります。

紙の種類は、印刷物の仕上がりに大きな影響を与えます。紙の種類は非常にたくさんありますが、主に使われる紙は、上質紙、コート紙、マットコート紙の3種類です。

元々の紙の種類が違うため、同じデータを印刷しても、見た目が全く異なります。
製版会社
 
 
デザイン

C.人によって色の見え方が異なる

色味の判断は、感性や経験によるところがあります。
主観による生理的要因や、環境による物理的要因で色の判断は異なってしまいます。

特に、人物や食べ物などの「生物」は、色の具合で伝わる雰囲気が大きく変わる可能性があり、ちょっとした色の違いで人が不健康に見えたり、食べ物が美味しくなさそうに見えてしまっては、せっかくの印刷物の効果が半減してしまいます。

もちろん、色の再現性は非常に重要ですが、色覚障害を持っている方もいます。
色校正は重要ですが、色覚障害を考慮したユニバーサルデザインの概念も忘れてはいけません。

印刷物は、目で見ることが万人に共通した仕様です。

残念ながら、視覚障害で完全に目が見えない方への対応は難しいのですが、それ以外の方には使いやすい、見やすいユニバーサルデザインに基づいた印刷物を作る必要があります。
 
 

色校正で知っておくべきこと

色校正にも種類があリ、場合によって方法を使い分けることがあります。

本紙校正

ひとる目は本紙校正と呼ばれる校正方法です。
これは、実際に印刷する紙に、実際に印刷する機械で印刷を行って、色校正を行う方法です。

本番と同じ条件で校正するため、色校正も確実に行なえます。しかし、本番と同じ環境で行う分手間がかかり、費用は高くなります。

カラーマネジメント校正

ふたつ目は、カラーマネジメントを行った機械で印刷した色を再現し、プリントしたものを校正する方法です。

モニタとプリントの色を合わせるためには、データとモニタ間のカラーマネジメントと、データとプリンター間のカラーマネジメントを両方行う必要があります。

この方法は、実際に使用する紙や機械を使うわけではないので、本紙校正よりも手間がかからず安価ですが、多少の誤差が生じる可能性はあります。
 
 

まとめ・・・・・

正しい手順、正しい方式、正しい種類で行った色校正も完全なわけではありません。

例えば、色の認識は、照明の色・明るさや周囲の色味・環境によって左右されます。正しく色を認識するためには、明るさが均等な蛍光灯の下で行うことが一般的です。

正確に望んだ色を印刷物に反映させるためには、印刷会社と意見を何度もすり合わせて、認識を共有することが重要です。

世の中にある印刷物の多くが、厳密な色のチェックを行い、私たちの目に触れることになります。

そして、ちょっとした色の違いで、商品の売れ行きやインパクト、イメージの良し悪しに影響を与えています。

印刷物を印刷会社に依頼する時には、色校正を意識して、印刷物の色味が思い通りのものになっているかを確認するようにしてください。
 
 

 
 
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